
じりじりと照りつける夏。都市の規模に関わらず、近年は猛暑日や熱帯夜が増えていることが指摘されています。
気象庁の観測データで見てみると、東京、名古屋、大阪、福岡といった主要都市で観測された猛暑日は、1969~1978年では合計142日だったのが、1999~2008年になると合計400日にもなるそうです。
一方、冬は冬で節電が気になります。安全面で考えると選択肢がそれほどない場合もあると思います。
このように厳しいシーズンをいかに快適に乗り切るかは、お部屋の「窓」をいかに制するかがポイントになってきます。
というのも、日本建材産業協会省エネルギー建材普及センターの資料によると、夏、お部屋の温度を上げる要因として外気温の侵入があげられるのですが、窓から侵入する割合が最も多く、住まいに流入する熱の73%が窓からになるというのです。
反対に、冬はお部屋の温度が外へ出ていってしまうのですが、やはり窓から出ていく割合が最も多く、58%にも上ります。
こうした熱の出入りをカットするために、古くは「よしず」や簾、雨戸などが活用されてきましたが、現在の住宅環境ではカーテンを工夫することがいちばん手軽な方法です。カーテンなら、時間帯や天候に合わせてこまめに調節できるという実用的なメリットもありますよ。 |